先日は米子天満屋で催されている『山陰民窯展』へ行ってまいりました。
36窯元が一同に揃った多彩な器の数々には毎年訪れても高揚してしまいます。
このたびのお目当ては先代が河井寛次郎さんのお弟子さんである、島根県温泉津町の『椿窯』。
石見地方の陶器らしく指ではじくと磁器のように固く、フォルムの繊細さと釉薬の鮮やかさ、椿の模様が特徴です。
この椿の模様は『イッチン』と云われ(別名:スリップウェア)、スポイドの中に化粧土を入れて描き込んでいく技法。
鮮やかな辰砂(赤の釉薬)に浮かび上がる白い椿のコントラストが美しい器です。
温泉津に行った際には、この椿窯と森山窯の窯元巡りはお勧めですよ。