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『倭の併用住宅』 棟上げ

先日は南部町、『倭の併用住宅』の棟上げに赴いてまいりました。

美容院との併用住宅であるこのプロジェクト、こじんまりとした美容院とそれなりの規模感がある住宅の関係性と意匠性をどのように表現するのかが計画のポイントでした。

ケヤキ並木の街路樹がある穏やかな街区ながら、間口の狭さと国道に面した車の速度、街路樹がスクリーンになることで建築が認識しずらい敷地。

美容院として認識しやすいフォルムや素材感と住宅らしい落ち着いた佇まいを兼ね合わせるべく、片流れの屋根を門型フレームとして屋根・壁をシームレスな形態に、ボリュームの抑えた美容院からボリュームある住宅までを雁行型のプランニングとして一枚の大屋根に包み込み、素材に平瓦を使って一体感を創出しています。

内部は住宅・美容院とも、構造・化粧材に大山杉を使った赤みがかった柔らかな表情が主体。

美容院は以前バイクガレージで試みた曲面天井(https://www.facebook.com/photo/?fbid=3080362868858564&set=pcb.3080367592191425)を採用しました。

土の左官壁と天然木材を使って、優しくも力強い有機的な空間を表現したいものです。

住宅は広めのリビングを中心とした縦動線を意識したプランニング。

リビングに配置した薪ストーブの煙突を2階床スラブを貫通して寝室に暖気を廻す計画。

整然とした大山杉の梁構造をそのまま表した、力強さと柔らかな素材感を表現しました。  

秋晴れに恵まれた棟上げに、ご厚意いただいたお施主様、作業いただいた職人さんには感謝する次第です。

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