背景に望める打吹山の稜線と呼応するような屋根ラインを意識した緩勾配の入母屋屋根。
三州いぶし瓦の屋根材、外壁は福光石、土壁の掻き落としを採用し、硬質な石と柔らかな土の表情を織り交ぜました。
玄関の壁は、板目と柾目を交互に貼り合わせたリズミカルな表情のヒバ材が、静穏な漆黒の漆喰壁と対比をなしています。
100㎡の床面積を有するLDKではプランの中心に無垢の福光石壁を配して、回遊性を持たせた広がりある空間。
大径木の大山産のヒノキの柱・梁は空間の用途を分節しながら、緩やかに連続性を持たせるような構造計画を図りました。