国道に面した伝統的な集落内にある、美容院との併用住宅。
シンプルな門型フレームの形体が街のランドマークになるよう意図すると同時に、街並みと同調する色と素材感を表現しました。
11坪のコンパクトな美容院は国道側に、ボリュームのある住宅は騒音を緩和するため奥側に配置して大屋根の中にプランニングし、側面と屋根は窯変の三州平瓦で葺き、正面は杉板張りとしています。
美容院の内部空間は、平面・断面共に曲線を用いて“アンシンメトリー”(非対称)とし、空間に抑揚と流れるような動線、視界の広がりを確保。
住宅は樹齢100年を超える大山杉の大径木を柱・梁で構成し、繊細なスチールフレームの階段と対比をなしています。