走り回れるほど広い廊下と木製建具、土舗装のテラス、芝の中庭、小川の設えは視覚・聴覚・手触りを介して子供の創造力と探求心を育みます。
鉄道の高架や共同住宅、幹線道路に囲まれた周辺環境に対して外周壁面は極力開口部を設けず、コの字型プランの中心に広大な中庭を設けて外部との広がりを求め、内外一体的に利用できる“回遊性”を持たせた計画 としました。
木造トラスによる室内は、ハイサイドライトを設けて柔らかな自然光を取り込むと同時に、木構造の迫力を伝えます。
中庭からの熱環境を和らげるため軒を深く出し、井戸水を利用して夏場の屋根散水や冬季の融雪に利用することで、人体への負荷とランニングコストの低減、災害時のライフライン確保も図っています。