建築

『東福原の家2』計画案

左官職人のご主人の技術を活かした家をテーマにした『東福原の家2』計画案。

閑静な住宅街の2方道路という恵まれた敷地ながら、隣接した住宅やマンション、道路からのプライバシーを考慮する必要がありました。

プランは矩形のほぼ総2階、開かれた南側以外はほぼクローズした形態

壁面を湾曲させることで、有機的で力強い外壁の表情や、変化に富んだ自然光を招き入れる効果を図っています。

プランの中心に位置する中庭は上部だけ開かれた“コートハウス”形式を採用。

湾曲させた外壁のスリットからアプローチする“洞窟的”な体感から徐々に自然光と空間の広がりを感じるリビング・ダイニングへと繋がる空間の連続性や、土壁が立ち上がったような硬質で力強い外観と柔らかな木材に囲まれた内部空間の“対比”が、それぞれの魅力を引き出してくれると期待しています。

本来このように彫刻的な形態は鉄筋コンクリートの壁式工法が向いていると思うのですが、このたびはコスト面や居住性の観点より木造を選択。

柱・梁を直行方向に組み上げる在来工法に対して湾曲した壁の構造や納まりなど難しい点は多々ありましたが、何とかクリア出来ました。

来月から予定している着工が待ち遠しいものです