建築

『東福原の家2』 引き渡し

昨日、一昨日は『東福原の家2』の引き渡し&オープンハウスを催してまいりました。

いろいろ手直しなどありつつも、前日までになんとか形になって、関係者には深く感謝しています。

柿渋塗装を施した樹齢100年超えの大山杉は徐々に色濃く、重厚感を表し、ご主人が塗られた漆喰との相性が素晴らしく、お互いを引き立てている印象。

整然とした梁・柱の存在感に対して照明器具は控えめにして、ブラケット(壁付け)ライトを主に、光源を見せないように間接光を織り交ぜながら全体の照度バランスをイメージしました。

2階の床材でもある天井板は36mmの厚板を使い、天井懐を無くすことで階高を抑え、重心の低さ(地震に強い)を保ちながら、力の流れを視覚的に表した緊張感ある空間を意図しています。

中庭上部から降り注ぐ自然光がテラス窓下の青白い福光石に当たって、その反射光が柔らかく室内に入り込む効果も期待以上でした。(石の削りはご苦労お掛けしました…)

施主のお子さんが走り回っていたり、前日に見学した私の息子が、「お父さん、この家に住みたい。(ダメ元発言…)」と言いったり、素直な子供の反応を見ているだけでもこの家の魅力が伝わったかな、と嬉しくなりました。