新年明けましておめでとうございます。
昨年はコロナに振り回される中でも、お陰様で忙しくさせていただき、色々な経験もさせていただきました。
本年は縁がありまして、事務所を皆生に移転する運びとなりそうです。(春くらいかな…)
間近になりましたら、あらためて報告いたします。
写真は昨年暮れに完成した『淀江の家』。
平成初期に建てられた既存部分を残して、パブリックスペース(居間・台所・食堂)を新設したプロジェクト。
既存部の石州瓦と漆喰壁に対して三州いぶし瓦とリシン掻き落としを採用。
素材を変えながらも、全体のバランスが崩れないように外観のスケール感と開放的な内部空間を意識しました。
深い軒は外観の意匠性もさることながら、熱負荷の高い直射光を和らげ、内部へ柔らかな光を取り込み効果を果たしています。
前面の公民館、背面の隣家からのプライバシーを考慮して、全体的に障子を設置し、散光したより柔らかで落ち着いた内部空間になるよう意図しました。
この大空間の水平剛性を保つ柱と梁は樹齢100年オーバーの大山産のヒノキ。
1年前にクライアントと製材所まで見に行ったのがついこの間のようです。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。