昨日、写真家『古川 誠』さんから撮影いただいたデータが届いたので連日投稿。
私のしょぼいカメラと撮影技術ではうまく伝わらないな、と思っていましたが、さすが古川さんにかかればダイナミックなトラス構造の表現が写真越しに伝わってきます。
10m以上のスパンが飛んでいるホールでは西側からハイサイドライトを設けて、柔らかな自然光を取り込みと同時にトラスの陰影が浮かび上がるよう意図しています。
南面に向けた3m幅の廊下は軒を深く出して熱負荷のある直射光を防ぎつつ、高さを絞って各エリア(中庭、教室、多目的室)への広がりが相対的に感じられる空間。
8枚の木製建具を壁に引き込んで中庭に向かって全開放することで“縁側”的な居心地の良さと気軽に中庭へ出られるように配慮しました。
玄関ホールの反対側に配置した多目的室では、園のコミュニティだけでなく、地域の公民館的利用ができる設え。
幼稚園や学童施設はともすれば“迷惑施設”にもなりかねない現実ですが、地域への還元と協力体制を築こうとする学園の試みには頭が下がる思いがしますね。